薬膳スープの魅力とは?
レシピやおすすめ通販まで専門家が解説
2023.08.01
薬膳スープってどんなもの?
体によさそうだけど、どんな効果があるの?
簡単に作れるの?
そんな疑問を持っていませんか?
この記事では、薬膳の基本的な思想や理念から、薬膳スープの魅力について解説します。
また、自宅で作れる薬膳スープのレシピや、忙しい時に利用したいおすすめのサブスクもご紹介します。
健康や美容のために体によい食事をしたいけど時間がとれない…
そんな人こそ、しっかりご自身のからだの声を聞いて、気軽に薬膳を取り入れてみてくださいね。
薬膳とは?
そもそも薬膳とはどういう食事のことなのでしょう。
薬膳とは中医学の理論に基づき、食材の持つ効能を活かして体調を整えるために作られた食事のこと。
薬膳には「薬食同源」という考え方があり、薬と食べ物は同一であり、あらゆる食材は、体を温める、冷やす、血や気を巡らせる、出すぎるものを抑えるなど、さまざまな作用を持っていると考えられています。
食材のもつ効能を活かして食事に取り入れることで、健康を保ち、病気の予防や回復など
に役立てることができます。
食物は体を温める温熱性食物、体を冷やす寒涼性食物、寒熱のどちらにも属さない平性食物に分類されます。
体が冷えているときは温める性質を持つ食物を、体に熱があるときは鎮静させる食物を食事に取り入れることによって、体のバランスを整えることができます。
また、私たちの体の中を構成している気、血、水という基本物質の状態を知ることで自分の体質を知り、必要な食材を取り入れて習慣化することによって、体質を改善することができます。
食材の栄養素や薬効を考慮して、体質や症状に合わせて食材を組み合わせたり、調理法や調味料を変えることで、身体に必要な栄養素を摂取できます。
薬膳には、食事を通して体質改善や病気予防、健康や美容、食材の風味や色彩を楽しむという要素も含まれています。
薬膳スープの定義・歴史
薬膳は、今から3000年ほど前に中国で誕生しました。
三皇五帝の一人である神農は、手に入る植物を口に入れ、ひとつひとつの効能について確認していきました。
神農は、のちに「神農大帝」と尊称され、医薬と農業を司る神とされた人物です。
神農によってまとめられた植物の効能は、「神農本草経」という中国最古の本蔵書に残されています。
薬膳には、「陰陽五行」という考えが用いられています。
「陰陽論」は、自然界のすべてものが陰と陽で成り立っていると考えられ、月と太陽、水と火、冬と夏、上と下など。
これらが互いにバランスを保ちながら存在しているという思想のこと。
また、「五行論」は、宇宙のすべて(季節や色、体の臓器、味覚など)は五行に分類され、互いに影響し合っているという思想のこと。
この2つが結びついた陰陽五行理論に基づいて、中医学や薬膳などの原則と処方、治療が組み立てられています。
四季の変化や体調に合わせて、いつでもからだを良い状態に保つことができるのが理想ですが、忙しい毎日で自分の体調を整えることを優先させることができない人も多いはず。
そんな時は、電子レンジで温めるだけで頂ける薬膳スープのサブスクを利用するのもいいですね。
色々な種類の中から体調に合わせてスープを選ぶことで、手軽に身体のバランスを整えることができます。
どんな食材が入っている?
薬膳スープによく使われる食材として、ハトムギやきくらげ、八角や松の実、薄荷やクコの実といったものがあげられます。
薬膳スープには漢方薬の原料となる生薬が使われた食材も多く、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、ネギやしょうが、にんにくや山芋など、スーパーで手に入る身近な食材を使って手軽に調理することもできます。
薬膳スープはどんな味?苦いのが普通?
薬膳と聞くと、苦い、まずいといったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
過去に漢方や生薬をむやみにたくさん使用した調理人がいたため、そのようなイメージが広まってしまったとされています。
韓国で古くから健康食として親しまれている参鶏湯は日本でも人気があり、一度は試されたことがある人も多いのではないでしょうか。
鶏肉やにんにく、しょうが、ネギなど、からだを温める食材がたくさん使われており、冬の寒い時期だけでなく、体調をくずしやすい季節の変わり目や夏バテ防止、病後の回復にもよく食べられています。
また、台湾で人気の火鍋は、にんにくやしょうがなどのからだを温めてくれる食材と共に、豆板醤や赤唐辛子などスパイスが使われており、辛いものが好きな人に人気があります。
辛い料理が苦手な人は、スパイスの分量を減らしたり、豆乳を入れることで味を調整することもできます。
薬膳スープに期待できること
薬膳の陰陽五行理論を体の臓器、五臓に当てはめると、肝、心、脾、肺、腎に分類されます。
また、五腑として胆、小腸、胃、大腸、膀胱に分類することもできます。
春には「肝」に良いぶどうや春菊、鰻など、冬には「腎」に良い黒米や黒豆、黒胡麻、エビ、栗、ブルーベリーなど、それぞれの臓器に表れる症状や季節に合わせた食材を取り入れることで、体調を整えることができます。
習慣として取り入れたい!薬膳スープはどんな人におすすめ?
なんとなく調子が悪いけど、病院で検査を受けても数値に異常はない、といった経験はありませんか?
それは、もしかしたら病気になる手前の「未病」という状態かもしれません。
「未病先防」といって、薬膳には病気に至らせないという考えがあります。
また、「天人合一」という思想があり、人は自然界の一部であり、自然に順応することが、健康を保つ秘訣だともいわれています。
薬膳は、食物を使って病気を未然に防ぎたい人、健康を維持したい人、老化防止や美容が気になる人におすすめです。
薬膳スープは簡単?自宅でのおすすめレシピ
聞き慣れない食材を使用する薬膳は、ハードルが高いと感じられる人も多いと思いますが、身近な食材を使って手軽に薬膳料理を作ることもできます。
食材の持つ効能を生かし、体調に合わせて料理に取り入れることで立派な薬膳料理となります。
今回は、自宅でも簡単に作れるおすすめレシピ、鶏肉と山芋の薬膳スープをご紹介します。
鶏肉は腎の気を高めて胃腸を温め、山芋は肌に潤いを与えて肺や胃腸を丈夫にし、からだの余分な水分を排出してくれます。
冷えによる胃の痛みや食欲不振を解消してくれるしょうがと、肝と腎の機能を養ってくれるクコの実を加えて、手軽にからだ全体のバランスを整えることができます。
<材料>
- 鶏手羽先 4本
- 山芋 150g
- ショウガ 2枚
- ネギ 1/4本
- クコの実 小さじ1
- 塩 適量
- 水 500ml
<作り方>
- 山芋は一口大にカットする。
- 鍋に手羽先、長芋、生姜、クコの実、水を入れ火にかける。
- 沸いたらアクを取り、弱火にして30分程度煮込み、ネギを加える。
- 塩で味を調えて器に盛る。
もっとお手軽におすすめのサブスク薬膳スープ
薬膳スープは、身近な食材を使って作ることもできますが、食材の効能が分からない、調理に時間をかけれないといった人には、薬膳スープのサブスクがおすすめ。
手軽においしくいただける商品がたくさんあります。
薬膳スープ環は、お肌のトラブルや目の疲れ、花粉や冷えの対策など、体調に合わせて10種類の中からお好みのスープを選ぶことができます。
まとめ
薬膳スープの魅力やおうちでできる薬膳スープ、おすすめのサブスクについて解説しました。
人も自然界の一部であるという薬膳の理念がありますが、私たちの体は食べたものでできています。
不調を感じた時は、食物の持つ効能を活かして取り入れることで、体のバランスを整えることができます。
身近な食材でも「薬膳」として取り入れることができますが、食物の持つ効能が分からない、手軽に薬膳を取り入れたい人は、ぜひ薬膳スープ環を試してみてください。
病気の予防、健康維持、アンチエイジングなどに効果を発揮してくれるでしょう。